ワードプレスの公開準備では、ページの見た目だけでなく、問い合わせが届くか、担当者が更新できるか、トラブル時に戻せるかまで確認しましょう。最初にこの3つを押さえると、公開後の運用も始めやすくなります。
この記事では、公開前に確認したいURL、権限、バックアップ、通知、検索設定を、担当者がチェック表に残せる順番で説明します。新規サイトと運営中サイトでは変更の影響が違うため、既存のURLやメールを使っている場合の注意点も確認してください。
結論:公開の条件をチェック表にする
設定項目を埋めたことではなく、購入者や読者の立場で動作を確認したことを完了条件にします。チェック表には、項目、担当、確認日、結果、残作業の5つを残してください。分からない項目を済みにせず、誰に確認するかを書けば引き継ぎにも使えます。
| 分野 | 確認する内容 | 完了の目安 |
|---|---|---|
| URL | HTTPS・正式なドメイン・記事URLの形式 | 意図したURLで表示しリンクが動く |
| 権限 | 管理者と編集担当の役割 | 担当者ごとに必要な操作だけできる |
| 復旧 | ファイルとデータベースの保存・復元 | 保存先と戻す担当、手順が分かる |
| 通知 | フォーム・管理者メール | 送信側と受信側の両方で確認した |
| 検索 | 公開環境の検索設定・サイトマップ | 意図しない公開制限がない |
| 表示 | PC・スマホ・ログアウト状態 | 本文と画像、メニューを利用できる |
1.URLは公開前に方針を決める
正式に使うドメインとHTTPSの表示を確認し、記事URLの形式を決めます。WordPressのパーマリンクは「設定」から確認できますが、公開済みの記事があるサイトで形式を変えると既存リンクに影響します。見た目が短くなるという理由だけで、運営中のURLをまとめて変えないでください。
WordPressアドレスとサイトアドレスは、設置方法によって異なることがあります。違っているだけで誤設定と決めつけず、制作担当やサーバーの設置情報と照合します。変更前に現状を記録し、管理画面へ入れなくなった場合の復旧方法が不明なら変更を止めましょう。
画像、ボタン、フォームもHTTPSのページで確認します。会社のメールを同じドメインで使っている場合は、Web公開のためにメール関連のDNSまで一緒に変更しないことが大切です。
2.管理者を共有せず、担当別の権限にする
記事を書く人全員に管理者権限を渡す必要はありません。標準の権限には管理者、編集者、投稿者などがあり、できる操作が異なります。追加プラグインで権限が変わる場合もあるため、名前だけでなく実際に必要な操作ができるか確認します。
社内の責任者が管理できるアカウントを確保し、外部担当者には業務に必要な範囲を付与します。退任時の権限見直し、パスワードの保管方法、利用可能な多要素認証も運用に含めます。共有資料にパスワードや復旧コードを平文で書かないでください。
3.バックアップは復元まで確認する
WordPressの復旧には、一般にファイルとデータベースの両方が必要です。記事のエクスポートだけでテーマやプラグインを含むサイト全体が戻るとは限りません。何が保存され、どこにあり、何日前まで戻せるのかを確認します。
- 自動保存の対象、頻度、保管期間、取得方法を調べる
- 更新前に必要な追加バックアップを取得する
- 復元操作の担当と連絡先を決める
- 可能なら検証環境で復元し、画像やフォームも確認する
- 復元確認日と未対応項目を非公開の管理表へ残す
ネットショップを併設している場合は、バックアップを取得した後にも注文や会員登録が増えます。たとえば昨日の状態へサイト全体を戻すと、その間の注文情報まで失う可能性があります。復元する前に新しい受注データを保全し、どの範囲を戻すか担当者と決めてください。問題発生後の切り分けは重大なエラーが出たときの復旧手順も参考になります。
4.更新と問い合わせの担当を決める
本体・テーマ・プラグインの更新は、一括で行う前に互換性、バックアップ、確認時間を確保します。不要な追加機能を増やさず、用途と管理者を記録してください。自動更新を利用する場合も、更新後の監視を誰が行うかは別途必要です。
フォームは送信完了の画面だけでなく、担当者の受信、自動返信、返信先まで確かめます。テストには自社管理のアドレスと架空の問い合わせを使い、顧客へ通知を送らないようにします。営業時間外に届いた問い合わせをいつ確認するかも決めましょう。
5.検索設定と公開表示を確認する
公開時は、制作中に使っていた検索エンジン向けの非表示設定が残っていないか確かめます。この設定だけでは閲覧者を制限できないため、公開前の資料やページは認証付きの環境で管理してください。検索結果への掲載は公開後に改めて確認し、設定を済ませた時点で作業完了とせず、サイトマップや代表ページの状態も見ていきましょう。
ログアウトした状態でトップ、代表記事、問い合わせを開き、スマホでは文字のはみ出し、表のスクロール、ボタンの押しやすさを点検します。管理者だけが見える編集リンクやプレビューを、公開URLとして案内しないようにします。
担当人数に合わせて運用を軽くする
一人で運営する場合は、週の確認時間と緊急時の相談先を固定します。複数人なら、記事公開、サイト更新、復元の承認者を分けると変更の衝突を防げます。外注の場合も「保守に含まれる仕事」を契約範囲で確認し、受信メールの確認まで任せたつもりにならないようにしましょう。
まとめ
ワードプレスを公開する前に、URL、担当者の権限、バックアップからの復元方法、問い合わせの受信、検索設定、スマホでの表示を確認しましょう。チェック表には結果だけでなく、確認した人と残った課題も記録すると、公開後の更新や引き継ぎに役立ちます。記事制作と日々の運用を一緒に整えたい場合は、MO-LIBの販促支援へご相談ください。
サーバー環境も確認したい方へ
新しくWordPressサイトを用意する場合は、動作要件、更新料金、バックアップと復元の条件を確認しましょう。契約だけで集客やショップの運用が完成するわけではありません。
参考資料:WordPress公式資料1、WordPress公式資料2、WordPress公式資料3。機能や画面、契約条件は利用環境に応じて確認してください。
