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収納ケースの商品ページに「幅・奥行き・高さ」を載せていても、お客様が知りたいのは、その数字だけとは限りません。置き場所に収まるか、持っている物が入るか、ふたを閉めた状態で使えるかまで判断できて、初めて購入の確認に役立ちます。
収納用品やケースを例に、外寸・内寸・開口部・収納例を整理する方法を解説します。購入前のサイズ確認を助けるための設計であり、特定商品の適合や返品減少を保証するものではありません。
結論:置けるかと入るかを分けて伝える
商品を設置するための寸法と、中に収納するための寸法を、同じ「サイズ」という項目にまとめないことが出発点です。外寸が分かっても収納できる範囲は分からず、内寸が分かっても置き場所に収まるとは限りません。
| 購入者が確認したいこと | 用意したい情報 |
|---|---|
| 棚や机の上に置けるか | 突起や持ち手を含む外寸、設置時に必要な空間 |
| 収納物が中に入るか | 内寸、開口部、底面、狭くなる箇所 |
| 閉じた状態で使えるか | ふたや内装材を含めた利用可能な高さ |
| 出し入れしやすいか | 開閉方法、周囲に必要な空間、収納例 |
サイズ表の目的は、見栄えよく数値を並べることではありません。購入者が自分の置き場所や収納物と照合できるようにすることです。
外寸・内寸・開口部の測り方を決める
外寸は、どこまで含むのかを明示する
持ち手、脚、留め具、ヒンジなどが本体から出ている場合は、本体だけの寸法か、突起を含む最大寸法かを区別します。「本体外寸」と「最大外寸」のように項目名を分けると、商品画像との対応も確認しやすくなります。
ふたを開けて使う商品では、閉じた状態の外寸だけでは足りない場合があります。棚の中で開けられるかなど、想定する使い方に応じて追加で確認します。
内寸は、一番広い場所だけを測らない
上部と底面で幅が違う形状、角が丸い形状、内部に仕切りがある形状では、一つの内寸だけで収納可能範囲を表すことが難しくなります。開口部、底面、狭くなる部分のどこを測った値なのかを、図と説明で対応させます。
特に、収納物が途中で引っかかる形状では、内側の空間が広くても入れられません。「内寸より小さいから必ず収納できる」と案内せず、通過する開口部と収納時の状態を分けて確認します。
内装材や付属品を取り付けた状態も確認する
ウレタンフォーム、クッション、仕切り、内袋などがある場合は、それらを含む状態で使える範囲を確認します。取り外した状態の数値を載せるなら、その条件を添えます。収納物側のコード、取っ手、突起なども、適合を判断するときの確認対象です。
商品情報に残す項目を共通化する
| 項目 | 記録する内容 | 公開時の注意 |
|---|---|---|
| 対象 | 商品・サイズ違い・仕様の版 | 別サイズや旧仕様の値を混ぜない |
| 測定箇所 | 外寸、内寸、開口部、底面など | 図の矢印と同じ箇所を指す |
| 単位と方向 | mmまたはcm、幅・奥行き・高さ | 数字の並びだけで方向を省略しない |
| 測定条件 | 開閉状態、付属品、組み立て状態 | 購入者が再現できる説明にする |
| 確認履歴 | 確認日、担当者、参照資料、現物確認の有無 | 未確認の推定値を確定値として出さない |
メーカー資料と現物の寸法に差がある場合は、測定箇所や仕様が同じかを確認します。都合のよい方の数値を採用するのではなく、必要に応じて供給元へ確認します。誤差の表示も、すべての商品へ一律の数値を入れるのではなく、商品仕様や確認根拠に合わせます。
図・テキスト・収納例を役割分担させる
図は測る位置を伝え、テキストの表は数値を比較するために使います。スマートフォンで画像内の文字が読めなくなる場合に備え、重要なサイズは本文にも記載します。画像の説明を文章へ整理する方法は、画像中心の商品ページを説明文へ変える方法でも紹介しています。
収納例には、「何を」「どの向きで」「どの付属品を付けた状態で」確認したかを添えます。販売品に含まれない小物を撮影に使った場合は、付属しないことが分かるようにします。大きさを伝えるための写真だけで、すべての類似商品への適合を保証しないようにしてください。
- 外寸図と内寸図は、数値が混ざらないように分ける。
- 表の項目名と図の方向を揃える。
- 収納例は、確認した条件と確認していない範囲を区別する。
- スマートフォンで、拡大しなくても重要な情報を読めるか確認する。
サイズ違いは選択肢と説明を連動させる
S・M・Lなどの選択肢がある商品では、どのサイズの説明を見ているかが分かる構成にします。画像はMサイズ、表は全サイズ、購入ボタンはSサイズが選択された状態では、誤認を招くおそれがあります。
サイズごとに商品を管理する単位をSKUと呼びます。選択肢の仕組みも含めて整理する場合は、SKUとカートの選択肢を整える方法を併せて確認してください。特にセット商品では、一個あたりの寸法とセット全体の内容を区別します。
商品寸法と配送用の寸法を混同しない
商品ページで案内する大きさと、送料計算に使う梱包後の大きさは別の情報です。管理表や外部サービスへ連携するときも、商品寸法と梱包寸法を別項目にしておくと取り違えを防ぎやすくなります。
Google Merchant Centerの商品寸法属性の公式資料でも、商品自体の寸法と配送用の寸法は分けて説明されています。商品寸法の属性ではcmまたはinを使用し、方向ごとの単位や他の説明欄の値を一致させる必要があります。社内の商品ページでmmを使っている場合は、連携時の単位変換と対象項目を確認してください。
公開前と仕様変更時のチェックリスト
- 外寸と内寸を分け、測定箇所と単位を明記したか。
- 開口部、角、底面、ふた、内装材による制約を確認したか。
- 商品画像、説明文、サイズ表、選択肢の値が一致しているか。
- 収納例の条件と、付属しない物が明確か。
- 未確認の商品への適合を断定していないか。
- 商品寸法と梱包寸法が別項目になっているか。
- 仕様変更後に、旧画像や別モールの説明が残っていないか。
一人で更新する場合は、商品情報の正本を一つにして、変更後に各販売ページを読み戻します。制作担当と商品担当が分かれる場合は、数値を確認する人と掲載内容を確認する人を決めます。返品や問い合わせが発生したら、個人情報を含めず「どの情報で判断しにくかったか」を記録し、次の説明修正に使います。
まとめ
サイズ情報は、外寸の数字を増やすだけでは十分ではありません。置けるか、入るか、閉じられるか、出し入れできるかという購入者の確認に沿って、測定条件と表記を揃えることが重要です。まずは問い合わせの多い商品から、図・表・選択肢の一致を確認してみてください。
